思考の整頓

"もやもやしたもの"に輪郭をあたえる

ストレングスファインダーオタクの僕が診断結果を捨てて辿り着いたたった一つのこと

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ストレングスファインダーを捨てることにしました。

いきなりこんなことを言うと、「急にどうした?あんなにストレングスファインダーオタクだったじゃないか!」と僕のことをよく知っている方ならそう思うかもしれませんが、

ストレングスファインダーだけを見ていたらまず気付くことはできなかったであろう、その先にあったとても大切な〝ある一つのこと〟に辿り着くことができました。

ただ、いきなりその「発見したこと」を書くと少しわかりづらくなってしまうので、長くなってしまいますが、まずその結論に行き着くまでの経緯からお伝えしようと思います。

________________

遡ること3年半前、僕は「1万円課金して、ストレングスファインダーの資質34位まで開示してわかった7つのこと」という記事を書きました。

これは、1万円課金して資質34位まで開示し、仲の良い友人・先輩・後輩30人に受験してもらいデータを取った後、数ヶ月に渡る親友との議論の過程で気付いたことを、資質や強みのことをもっと知りたいという方のためにまとめたものです。

大きな枠組みとしての大事な考え方をまとめたストレングスファインダーの「決定版」の記事を作ろうと20000字かけて書きました。

Googleで「ストレングスファインダー」と検索すると80万件近く出てきますが、ありがたいことにその中で最も読まれている記事のうちの一つで、いまなおシェアされ続けています。

当時、ネットに数多あるストレングスファインダーについての記事の中で、最も内容の濃いものができたと自負していました。

それだけに、もうこれ以上アマチュアの僕が書くことはないだろうなと思っていたのですが、

僕の中で一つ大きな発見をしまして、これは書いておかなければ!!!と思い、再び筆をとることにしました。

ーーーーーー

では、なぜストレングスファインダーオタクの僕がストレングスファインダーを捨てることにしたのか?

 

それは、

「レッテルを貼ってしまっていたから」

です。

前述した記事を書くために、何十人と知り合いにストレングスファインダーを受験してもらいました。

受験が終わったらすぐに上位5つの資質が何だったかを聞くのではなく、「あなたの資質はこれとこれとこれじゃない?」と資質当てゲームのようなものをやっていました。

相手のことをよく知っている場合なら5つの資質のうち、3つくらいは当てることができました。

一番うまくいった時だと、4/5当てることもできました。

(これ試しにやってみてください、34資質のうち5つを選んで3つ当てることはけっこう難しいことだとわかると思います)

 

僕の1位の資質は「個別化」です。

この資質が1位に出るくらいなので、僕には人の才能が光って見えます。

その資質当てゲームの結果に、「あぁさすが俺は相手のことをよくわかってるなぁ」と少し傲慢になってしまっていました。

 

そんなある日、当時、最愛のパートナーだった相手にストレングスファインダーをやってもらうことになりました。

最愛なるパートナーなので、相手のことはもちろん知り尽くしています。

「もう5/5当てちゃうもんね!」

と意気揚々と、相手の資質を選びました。

なんだったら、上位だけでなく下位の資質も当ててやろうと、ワースト5も選びました。

そして、

いざ、診断結果を聞くと本当に驚きました。

 

結果はたったの2つしか当たっていなかったです。

さらに、ここからが大事なところなのですが、

弱みだろうなぁと下位の資質に選んだ2つの資質が、なんとその子の上位の資質だったのです!

 

これには本当に愕然としました。

よりにもよって一番よく知っているパートナーの弱みだと思っていたことが、実は強みだったからです。

僕は勝手に相手にレッテルを貼ってしまっていたのです。

 

文字通り、言葉を失いました。

そのとき、やっと自分の傲慢さを思い知りました。謙虚さを失っていたのです。

だってそうですよね、例えば、僕は「競争性」が強いので、僕のモチベーションを上げようと思ったら誰かと競争させることが一番ですが、このままだと、競争がとにかく嫌いという人に競争を強いてしまう可能性があるからです。やばすぎです。そんな上司いたら最悪でしょう。

このままだとやばい!と初めて危機感を感じ、もっともっと「個別化」の才能の精度を上げなければ!この才能を伸ばしたい!と思うようになっていきました。

 

その後、個別化を高めるためにはどうしたらいいか考えたところ、主に下記の5つだと考えました。

 

1.性格診断をいろいろと受けてみる
(ストレングスファインダーとは違ったフレームワークで「人間理解」を深める)

2.性格心理学を勉強する

3.知り合いにストレングスファインダーを受けてもらい、データをさらに増やす

4.自分で全資質の説明書を作る

5.日本におけるストレングスファインダーの第一人者である森川里美さんに会いに行く

 

そこで、ついに、

ストレングスファインダーを捨てることにしました。

ストレングスファインダーをより深く理解するために、他のフレームワークを知る必要があると思ったからです。

しっくりきたものを一つ深めようと、まず片っ端から、有名な性格診断を受けていきます。

エニアグラム
ウェルスダイナミクス
ビックファイブ
VIA-IS
DiSC
MBTI

などなど。

 

ただ、やってみて思ったことは、

「どれもストレングスファインダーより複雑ではないな」

でした。

例えば、この中で一番有名なのは「エニアグラム」だと思いますが、エニアグラムはたった9つの分類しかありません。

ストレングスファインダーは34資質あります。上位5つの組み合わせだけでも3300万通りあります。

これだけでも、ストレングスファインダーがいかに複雑で、深く、そして難しいかがわかるかと思います。

 

ストレングスファインダーを深めつつあった僕からしたら、他の性格診断はあまり面白いと思えず、、、

なので、次は性格診断ではなく枠組みを広くとって、性格全体を調べることにしました。

他のアプローチで性格を分析してみようと、「性格心理学」や「感情心理学」と言われる分野の本を読んでみました。

ただこのアプローチも僕にはいまいちぴんときませんでした。

わかったことは、「性格についてあまりよくわかっていない」ということだけ。

 

結局、『さあ、才能に目覚めよう』をしっかり読み込むのが一番なんいいじゃないかと、

ここで、再び、一度は捨てたもののストレングスファインダーに、振り出しに戻ってきてしまいました。

実際のところ、自分の上位の資質のところはじっくり読み込んでいましたが、軽く流し見くらいの箇所も多々あったので、これを機に隅から隅まで読んでいくことにしました。

 

なんと、これが大当たりでした。

ここに大きなヒントとなるものを見つけます。

 

下の画像を見てください。

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第7章の後にある【参考資料 ストレングスファインダーに関するテクニカルレポート】のところです。

おそらく10人いたら9.8人くらいは読んでないところだと思います。
(目を通したことあります?)

この10ページ以上に渡る参考資料の1~2ページ目にこんなことが書かれていました。

 

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「ストレングスファインダーとは、ポジティブサイコロジーの見地から人間性を探るために、ウェブ専用に開発された世界初の道具だ」

「ストレングスファインダーは、ポジティブサイコロジーの一般的モデルに基づいている」

 

ポジティブサイコロジーに基づいて作られてたの!?

え、そうなの!?

 

「ポジティブサイコロジー」とは、日本で言うところのポジティブ心理学のことで、

1998年に、アメリカ心理学会の会長であるマーティン・セリグマン博士が、

「心理学は人間の弱みばかりでなく、人間の良いところや人徳を研究する学問でもあり、すでに主要な心理学的理論はそのような補強を行う方向に変貌しつつある」

「われわれが解明したのは、精神障害やその治療法といった分野だ。人の強みや人が得意とすることといった、その裏側はまだ解明していない」

と指摘し、新しく創設した学問領域のことです。

 

さらに、ギャラップ社の元会長であり、『さあ、才能に目覚めよう』の著者の一人であるドナルド・O・クリフトンのプロフィールを見ると、

ポジティブ心理学の祖父」と確かに書かれていました。

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これには驚きました。

なんとストレングスファインダーは「ポジティブ心理学」の理論に基づいて作られていたのです!!!

(このことはストレングスファインダーをしっかりとやられている人からしたら当たり前も当たり前なことなのですが、当時、我流でずっとやってきた僕からしたらかなり衝撃でした)

必ずここにストレングスファインダーを、強みを、人間そのものを深く理解するために必要な何かが眠っていると、

 

マーティン・セリグマン
ミハイ・チクセントミハイ
バーバラ・フレドリクソン
ショーン・エイカ
タル・ベン・シャハー
ソニア・リュボミアスキー
イローナ・ボニウェル
クリストファー・ピーターソン
ロバート・ビスワス=ディナー
前野隆司

 

など、ポジティブ心理学の第一人者と言われる人の著作を片っ端から読んでいきました。

これが、本記事の冒頭で書いた〝ある発見〟に、この記事を書くに至ったきっかけにつながることになります。

 

(※ちなみにポジティブサイコロジーと書かれた参考資料は『新版 さあ、才能に目覚めよう』には掲載されていません。

2017年に新版が発売されましたが、訳は少しわかりやすくなっているものの、参考資料を含めて150ページカットされています。ちなみに値段は200円高くなっています。笑

下の画像の左の本に参考資料などもろもろ細かい情報が載っているので、もし興味のある方はこちらを買ってみてください。中古ならAmazonで手に入ると思います。)

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__________

話を戻します。

やっと長い長い前振りが終わりました。

 

ポジティブ心理学の本を読むようになったので、当然、「幸せ」について考えるようになっていきます。

幸せについて考えるようになってわかったことは、当たり前ですが、誰もが幸せになれる魔法のような方法はないということです。

幸せは主観であり、人それぞれ、ニーズや関心、価値観、性向は異なるので、その人によって力を注ぐ方法、効果が期待できる方法も異なるからです。

もし幸せになるための秘訣のようなものがあるとするならば、それは「自分の中」にしかないなと気付きました。

そこで、「自分に詳しくなる」ために、しっかり立ち止まって、様々なことを言語化していきました。

 

自分にとって、

・いい人生とは
・成功とは何か
・人生のテーマ、志
・生きる意味
etc

これらの答えは本当に人それぞれであり、自分の中にしかありません。今まで経験したことから滲み出てくるものだからです。

そして最後に、自分はどういう時に幸せを感じるのか、

・嬉しいこと、幸せを感じること、やりがいを感じること

言語化しました。

 

それが以下です。そこそこ恥ずかしいですが公開します。

 

【嬉しいこと、幸せを感じること、やりがいを感じること】

●ある高い目標を達成するために、できないことをできるよう努力したり、誰かと競争しているとき

●新しくおもしろい人等と出会い、仲良くなった(自分を好きになってもらえた)とき

●(一番になって)みんなから注目されている(人気者になれている)とき

●一つのこと(趣味、仕事)に没頭し、極めようとしているとき

●好きな本を読みながら考え、好きなことを書いているとき

●(本などを読むことで、知らないことを知り、知的好奇心が満たされたとき)

 

以上の6つが挙がりました。

6つ目だけ括弧に入っているのは、上の5つと比べたらそこまでだけど、それなりに幸せを感じることなのでいちお括弧に入れて書きました。

 

この6つを見て、何かを気付いた人はいないでしょうか?

一つ、共通点があります。

僕自身、これらの言語化したメモを見たときに、すぐにあることに気付き、思わずはっとしました。

 

もう一度、6つの項目を見てみてください。あることを書き加えています。

 

【嬉しいこと、幸せを感じること、やりがいを感じること】

●ある高い目標を達成するために、できないことをできるよう努力したり、誰かと競争していること
⇒目標志向(3位)、未来志向(4位)、競争性(2位)

●新しくおもしろい人等と出会い、仲良くなった(自分を好きになってもらえた)とき
⇒社交性(8位)

●(一番になって)みんなから注目されている(人気者になれている)こと
⇒自我(6位)、競争性(2位)

●一つのこと(趣味、仕事)に没頭し、極めようとしているとき
⇒最上志向(9位)

●好きな本を読みながら考え、好きなことを書いているとき
⇒内省(5位)、個別化(1位)

●(本などを読むことで、知らないことを知り、知的好奇心が満たされたとき)
⇒内省(5位)、学習欲(14位)

 

書き加えたところを見ていただいたらわかると思いますが、

なんと、僕が幸せと感じる瞬間は、ストレングスファインダーの上位の資質を使っている時だったのです!!!!

幸せというと「信頼できる大好きな人と一緒に暮らす」みたいなのが入ってきそうですが、それがないということは、やはり親密性(32位)が低いということなのでしょう。

括弧に入れていた6つ目の項目は唯一トップ10に入っていなかった資質なので、括弧に入れたのも納得でした。

 

つまり、このことからわかることは、

「強みを使っている時、人は幸せを感じる」

ということなのです!

強みと幸せが、ストレングスファインダーとポジティブ心理学がシンクロした瞬間でした!!!!

 

研究によると、自分の強みを知って、それに従うことは以下のような効果があることがわかりました。

・人生への洞察力や展望が養われる
・ストレスを感じにくくなる
・楽観性や回復力が生まれる
・自信や自尊心が高まる
・生命力やエネルギーが高まる
・達成感や充足感が生まれる
・目標を達成しやすくなる
・仕事への集中力が高まり、能力を発揮できるようになる
etc

本当に様々な効果がありますが、わかりやすく言うと、「強みを活かすことは幸せにつながる」ということなのです。

 

ストレングスファインダーがポジティブ心理学に基づいて作られたとはそういうことだったのか!!!と、この時、本当に腑に落ちることができました。

 

ーーーーー

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僕はストレングスファインダー以外に、同時期にアドラー心理学の講座にも通い、勉強したことがあるのですが、

ストレングスファインダーとアドラー心理学とでは、そこにいる人の性格、特徴的な資質がまるで違いました。

ざっくり言うと、

アドラー心理学は「回復志向」

ストレングスファインダーは「最上志向」

です。(あくまでざっくりです)

 

この二つの資質を「試験勉強」で例えると、

苦手な教科を並くらいに引き上げようとするのが回復志向で、苦手教科はほっといて得意教科をさらに伸ばそうとするのが最上志向です。

回復志向は医療関係者に多い資質ですが、アドラー自身精神科医だったこともあり、アドラー心理学に集まってくる人は、似たような人が多く、やはり強みよりも弱みに、問題がある部分に目をやる人が多かったです。

実際に、アドラー心理学の講座で隣の席に座った障がい者支援のお仕事をされていた方にストレングスファインダーをやってもらいましたが、やはりトップ5に回復志向がありました。

 

一方で、ストレングスファインダー(にいる人)はどうかというと、本書に「成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である」と書いてあるくらいなので、強みに意識が向いている人がほとんどです。

そこで、ストレングスラボが主催しているセミナーに行ってみたのですが、当日、初対面の人ばかりのはずの講座の会場がめちゃくちゃうるさかったんです。

みんな知らない人なのにこんなにうるさいわけがないと、僕は会場を間違えたと思い、その部屋から一度出て確認しなおしてしまったくらいでした。(もちろん会場は合っていました)

 

では、なぜそんなに騒々しかったのか?

ストレングスファインダーにいる人が本質的に明るいかと言うと決してそんなことはないでしょう。内向的な人も多数いました。

では、なぜか?

先ほども書きましたが、強みを使っていると(自分の強みの話をしていると)、人は自尊心や自信が高まり、エネルギーが溢れ出てきます。

そのため、気分が自然と明るくなり、バイタリティーに満ち溢れ、思わず饒舌になってしまっていたのではないだろうかと僕は考えています!

 

強みに目をやることでエネルギーが溢れ、生き生きとした人ばかりいる空間だったため、本当に居心地が良く、アドラー心理学ではなくストレングスファインダーをより深めていこうとその時決めました。

(※もちろん、言うまでもありませんが、回復志向はとても素晴らしい資質です。回復志向を持つ(ことの多い)医療関係者のおかげで僕たちは病気をしてもやっていけるのです。コロナ禍ではなおのことです。

またわかりやすく説明するために、回復志向と最上志向の二つを比較して書きましたが、あくまでそれらの説明は傾向性に過ぎず、資質は他の資質との組み合わせによって出方がまるで変わってきます)


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ポジティブ心理学の主なゴールの一つは、それぞれの人に自分の「特徴的な強み」を気づかせることだったのです。

自分の強みを活かして世の中に貢献できれば、大きな満足感と生きる意味を心から感じることができるからです。

ポイントは、「その強みを使うことで、ワクワクしてエネルギーがわいてくるかどうか」です。

 

僕は「社交性を使っている時の自分」が一番好きなのですが、

この資質を使っていると、とにかくエネルギーがわいてきます。

どのくらいエネルギーがわいているかと言うと、社交性をうまく使えたら(新しい人と知り合い、自分のことを好きになってもらえたら)、次の日の朝は、必ずいつもより早く目が覚めるくらいです。

エネルギーがわいてくるので、いつもより睡眠時間が短くても大丈夫なのです。

 

「自分の強みを発見しただけの場合」と「それを活かす努力をした場合」とを比較した研究結果によると、

「前者の場合は、幸福度の上昇が一時的なものであるのに対して、後者の場合は、顕著な上昇が持続した」とわかりました。

僕は知らない人と知り合える機会を定期的に設けることにしています。

たったこれだけで日々の心のありようが大きく変わってくると今ではよく知っているからです。

自分を知り、強みを活かすことこそ、充実した人生を生きるために必要不可欠なことなのです。

 

「幸せになるためには、自分の強みに時間を費やすこと」

 

ストレングスファインダーを捨て、個別化を高める方法を探すためにいろいろと模索してきましたが、

最終的に辿り着いた場所がここ_____「強みと幸せ」_____でした。

 

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___________
余談①
※ここからは余談になります。流れの都合上、本文に入りきらなかった、でも話しておきたいことを書いています。お時間が許す方はオマケもお楽しみください(笑)

 

どうやったら個別化を高められるかを掴むために、日本におけるストレングスファインダーの第一人者である森川里美さんに話を聞きにこのストレングスラボの基礎コースに参加しました!
↓↓
https://strengths-labo.com/workshop-individuals/

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ちょうど2年前に参加させていただいたのですが、まるまる2日間にわたる講座で、お世辞抜きでめちゃくちゃ楽しかったです。
(そうです、本当はこの記事2年前に書こうと思ってたことなんですよね……やっと書く時間を取れました。汗)

ストレングスファインダー興味ある方はぜひ参加してみることをオススメします!!
(おそらく今オンラインになってますが、絶対オフラインのときがオススメです!)

この講座には森川さん以外にも、知識茂雄さん、友松恵子さん、平田奈美さん、西素直さんなど、他多数の様々な素晴らしいストレングスコーチの方々がいらっしゃいました。

 

そこで話しかけては「こうこうこういったことがあって、個別化を高めたいんです!どうしたらいいですかね?!」

と聞いていったのですが、今思うととても恥ずかしい。浅はかだったなと。

『新版 さあ、才能に目覚めよう』の219ページにも、

2つの注意点と題して、「レッテル貼りをしない」とまさに書かれていました。

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「「あなたは◯◯の資質が高いから××だね」「◯◯が高いから、あなたはこういう人だね」といったレッテル貼りをしてしまうと、その後に待っているのは相手からの反発です。自分勝手なプロファイルで相手を「こういう人だ」と決めつけたり押し付けたりするのはやめましょう。

……(略)……

大事なことは、相手に問いを投げかけ、返ってきた言葉に耳を傾けることです。相手の話を引き出し、当人が自分自身で道を選択していくためのツールとしてストレングスファインダーを使ってほしいと思います」

 

僕には「対話」がありませんでした。ただの占い師だったのです。

まさに注意点の一つに書かれていた失敗を犯してしまっていたのです。

 

個別化の精度をもっと上げないといけないと思っていること自体、なまじ人を見る才能があるからこその思い上がりであり、傲慢でした。

わからないことがあれば、相手に聞けばいいのです。「対話」すればいいのです。

わざわざ当てる必要なんてなかったのでした。

 

ちなみに、僕のこの質問に対するアンサーソングのようなものを、後日、知識茂雄さんがブログに書いてくれていました。

良かったらこちらも読んでみてください。
↓↓

「他者理解を深めることを手放す」

 

また西素直さんからは、こんなことを言われました。

「プロファイルは仮説にしか過ぎません。ましてや、その本人を特定するものでもありません。なので、プロファイルはしますが、本人から話されることが真実であり、そちらを尊重します。ストレングスファインダーの結果やプロファイルにこだわることはありません。

というか、こだわり過ぎないようにしています。ストレングスコーチは、占い師のように当てることが仕事ではないのですから。

クライアントの可能性を拓くことが私の使命です。プロファイルによって、クライアント自身が、自分の可能性を気付いたり、感じてもらえたらと私は思っています。」

 

他の方々からも、

・予測で十分。完璧にする必要はない。持っているものを活かす
・誰も完璧には当てられないし、診断結果は傾向性に過ぎない
・本質を掴む。あとは対話

もうぐうの音も出ませんね。


______________
余談②

本当はこの記事、2年前に書く予定だったのですが、延びに延びたことで気付けたこともありました。

3年半前に「1万円課金して、ストレングスファインダーの資質34位まで開示してわかった7つのこと」を書くにあたって、僕は30人以上の人のデータを集めました。

(ストレングスファインダーについていつも議論している相棒と僕はちょうど大学4年の時にとても活発に議論していたこともあり、この記事のことを〝卒論〟と呼んでいます。笑)

そして、今回、〝修論〟を書くにあたって、再度、データを取り直すことにしたんですね。

新しく受けてもらうのはもちろんのこと、前回、受けてもらった人に再度、受験してもらいました。

中には5、6年ぶりにストレングスファインダーを受け直してもらった人もいます。

それらのデータを見て、僕はとても驚きました。

 

なぜなら、前回受けた資質と比べて、大幅に変わっている人がいたからです。

例えば、4年前に受けたときは30位だった「包含」が8位になっていたり、25位だった「ポジティブ」が3位になっていたのです。

始め、このデータを見たとき、僕はレアケースとして処理しました。まぁ何事においても例外ってあるよね、くらいに。特にここから得られるものはないかなぁと。

「1万円課金して、ストレングスファインダーの資質34位まで開示してわかった7つのこと」で僕は「もう性格は変わらない」と書きました。

実際に本書にも「資質は永続的なもので、自分を変えようとしても、資質は絶対に変わらない」と書かれていました。

僕自身、3年ぶりに試しに2度目のストレングスファインダ-を受験してみたら、上位5つの資質のうち4/5が3年前と同じでしたし、入れ替わった資質は、もともと上位にあったものだったからです。

 

しかし、です。

先ほどのレアケースだと思われた人と同様に、大幅に資質が変わった人が複数人見つかったのです!!!

課金をし全資質を開示した人が、数年後にまたストレングスファインダーをやり、さらに全資質開示してもらう、という作業は非常に時間と手間とお金がかかり、あまりデータが取れていないので、この少ないデータから結論を導き出すのは些か早計だということは重々承知の上で言いますが、

このデータから導き出せることは(僕の分析思考が言うには)、

「性格は変えられる」

ということです。

 

「もう性格は変わらない」と書きましたが、ごめんなさい、ここで訂正させてください!!!

 

「1万円課金して、ストレングスファインダーの資質34位まで開示してわかった7つのこと」を書いてから、3年半が経ちましたが、実際にこの3年半で性格が大きく変わったなぁという人を僕は何人も見てきました。

何より、僕自身が性格が180度変わったことのある人間なので、「性格は変えられる」と言いたいです。
(性格が大幅に変わった後、ストレングスファインダーを2回受けているので、資質自体はほとんど変わっていません)

 

そこで調べてみると、人間の性格は「遺伝」で50%決まります。

残りの50%は「環境」です。

これを半分しかないと捉えるか、半分もあると捉えるかはその人次第ですが、

僕はここから、本人の意志次第でいくらでも

「性格は変えられる」

と考えています。

 

これを読んで、「いやいや、性格なんて変えられないでしょ?」と思った方もいるかもしれません。

なぜ変えられないのか?

それは、

変わりたくないから

です。

本人が変わらないと選択しているのです。

この話を読者がしっかり納得のいく形で書こうとすると、あと数千字必要になってくるので、「性格は変えられる」という話はまた別の機会にじっくり書けたらと思っています。

 

いずれにせよ、こういったこともあり、(また考えが変わるかもしれませんが)現時点での僕はもう自分の34資質の順位をほとんど気にしていません。

ストレングスファインダーをもう一度受験することもないと思います。

ストレングスファインダーの順位は、今一番頻繁に使っている資質が上位に出やすいですし(なので環境が変われば、資質の順位も変わってきます。昔上位にあったのが真ん中くらいの順位になるのは無くなっているわけではなく、今はそんなに使っていないというだけで、上位にあるものは無くなりません)、

仮にトップ10に入っていなかったとしても、それが自分の特徴的な資質だと思えば、それは立派なあなたの強みなのです。

全資質開示の良いところは、上位の資質だけでなく下位の資質までわかることで、自分を立体的に見られることにありますが、

悪い点は(いや注意すべき点と言った方が適切かもしれませんが)、絶対に最下位の資質が出てしまうことであり、「勝手に自分で下位の資質に蓋をしてしまうこと」だと思っています。

 

実際に勝手に自分にレッテルを貼っている人を何度も見てきました。

全資質開示するくらいなのでストレングスファインダーに興味を持っていて、なまじ知識があるがゆえに、強みを活かそうと下位の資質に蓋をしてしまっているのです。

蓋をすると何がいけないのか?

それは長所が消えてしまう可能性があるからです。

長所と短所は裏表の関係にあり、長所は短所であり、短所は長所です。

下位の資質に蓋をすると、知らず知らずのうちに長所にも蓋をしてしまうことになる可能性があるのです。

 

もちろん強みから入ることはとても良いことです。本文でも強みを活かすことが幸せにつながると書きました。

ただ、ここで言いたいのは、

下位だろうと上位の資質であろうと、

「あなたの34資質、全てを愛してほしい」

ということなのです。

 

ギャラップ社のサイトを見ていると「Love All 34 Talent Themes」という言葉がたびたび出てきます。

強みに投資せよと言っているので矛盾してるように聞こえますが、最初は強みから入ったとしても、最終的に自分の良いところも悪いところも受け入れた上で、全てを愛してあげてください。

そうすれば、きっとあなただけの幸せが訪れるはずです。 

 

本当は2年前に書く予定だったこの記事ですが、以上が、延びに延びたことで気付けたこともあったという話でした。

 

 

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■関連記事

前作を3年半ぶりに大幅に書き直しました!4000字書き加え、この3年半で集めた資質のエピソードをたんまり詰めこみ、(コンテンツとして)弱いエピソードを強いエピソードに書き換えたりもしたのでかなり面白くなってるはずです。

タイトルは「1万円課金して、ストレングスファインダーの資質34位まで開示してわかった6つのこと」から「7つのこと」になりました。前々から7つにしたかったんですよね(笑)

まだ読んだことない人も、一度読んだことある人も良かったらこちらもどうぞ!!!2よりも1の方が面白いはずなので!!!!!

(いつかストレングスファインダーについての〝博論〟も書けたらなぁ。しっかりと資格を取って、プロとして修業を積んでからまた書きますね!ここまで読んでくださり本当にありがとうございました!!!)

 

 

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最後に、情報交換してくださる方、募集しています!

ストレングスファインダーにはまったのは、実は5年半前に資質について一緒に議論し合える相棒を見つけてからです。

それまでは「この本(『さあ、才能に目覚めよう』)けっこうおもろいな」くらいにしか思っていなかったです。

結局、個別化を高める方法は次の2点に行き着きました。

1.他者との対話
2.人間理解

よくストレングスファインダー関連の人は「自己理解」という言葉を使いますが、僕はどちらかというと自己よりも人間に興味あり、「人間理解」を深めたいと思っています。

もちろん、自己理解は内省マンの僕にとってライフワークみたいなもので、昔から読書しながら自分と向き合ってきたので、「専門は何ですか?」「何に詳しいですか?」と聞かれたら、「専門と得意分野は〝自分〟です。学生時代は〝自分〟を研究していました!」と、ほんとは言いたいくらいです(笑)

 

人間理解が深まったなという本は以下のような本があります。

『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ)
『ファスト&スロー』(ダニエル・カーネマン)
『人を動かす』(デール・カーネギー)
『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)
『天才!』(マルコム・グラッドウェル)
『つながり』(ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムズ・H・ファウラー)
『世界でひとつだけの幸せ』(マーティン・セリグマン)
『脳の中の幽霊』(V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー)
『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)
ホモルーデンス』(ホイジンガ)

これらが全てバイブルというわけではありませんし、他にもオススメはたくさんありますが、10冊ぱっと思い付いたものを書いています。これらの本にピンと来た方、ぜひ対話しましょう。

 

 

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■関連記事
今までも何度か「幸せ」について書いていまして、ポジティブ心理学において重要な概念である、

・フロー体験
自己実現と社会的な人間関係
・逆境下成長、レジリエンス
・運動

について書いた記事が以下の4本です。良かったらこちらもどうぞ!